弥生(3月)

桃の節句(ひな祭り) (3月3日

 桃の節句は上巳の節句、弥生の節句などという呼び名があります。上巳の節句とは、旧暦3月3日が十二支の上の巳の日であるところから始まりました。雛人形を飾り、白酒、桃の花、菱餅などを供えて祝います。この風習は古くからある雛遊びと、中国から伝来した厄払いが一つになったものです。昔はこの日を迎えると「上巳の祓い」といって、紙人形に生年月日を書きこみ、祈祷を受けて身代り人形として汚れを移し、無病息災を念じつつ3日の夕方に火を灯して川に流しました。菰(こも)に包んだ供物を添えて流すこの紙人形は、厄払いを意味するものでした。京都の宝鏡寺は人形の寺として有名で、光格天皇遺愛の人形を始め、内裏雛を中心に雛人形が赤毛氈を敷きつめた雛段に飾られます。
●お勧めのお菓子・・・
ひな菓子・うぐいす餅・桜もち・引菓子・ひし餅・引千切
梅にうぐいす

春・秋の彼岸

 本来は、一年365日の毎日が彼岸(=「悟りの世界」へ渡るための修行をする日)でしたが、それには耐えられそうもないといった理由から、それならせめて一年の中でも何となく修行しやすい季節だけやってみようと、一年に2回、春と秋に彼岸会をするようになったと考えられています。春分、秋分を中心とした前後の7日間がその日に決められました。以上の理由で彼岸会はもともと修行期間であり、中日の前後3日間の一日ずつに、布施(施し)・持戒(戒律を守る)忍辱(がまん)精進(努力)・禅定(心の統一)・智慧(正しい洞察力)という六波羅密とよばれる6つの実践行の一つずつを実行す行事でした。仏教では、私たち生きている者は「此岸」とよばれる迷いの世界にいるわけで、何とかして悟りの世界である「彼岸」に渡りたいというのが、人間共通の願いと考えられています。その彼岸に渡るために必要なさまざまな実践行の中で六波羅密がもっとも重要な実践とされました。浄土教の流れが盛んになるにつれて「彼岸」をあの世と解釈するようになり、すでに亡くなって仏と成った人々を供養し、そのことを喜ぶとともにご先祖に感謝する気持からご先祖のお墓にお参りするようになりました。
 代表的なものにおはぎ(ぼたもち)があります。。春の彼岸にはぼたもち、秋の彼岸にはおはぎと呼びました。しかし実は同じものです。おそらく春の場合はやがて咲く牡丹の花に似ているのでぼたんもちと呼び,秋の場合は萩の花の咲くころにつく餅だから、萩の餅、おはぎと呼んだと思われます。

●お勧めのお菓子・・・おはぎ・ぼたもち
 

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