コラムNO1  「雑節と二十四節気について」

 二十四節気とは、太陽軌道を12に分け、太陽がその境目を通る時を節気、中央を通る時を中期と呼んだものです.。春分点の手前45度を起点として24通りに言い表わしました。
  【二十四節気の内訳】
  • 〔春〕立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨
  • 〔夏〕立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑
  • 〔秋〕立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降
  • 〔冬〕立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒
 雑節は二十四節気とは別に、特に生活、農耕に密着した時節で、太陽歴ともよく合致しているのでなじみが深いものです。
  • 八十八夜…立春から数えて88日目、米の字に通じますが、だいたい霜の降る最後の時期です。霜は農作物の大敵なのです。
  • 入梅…芒種の後の壬の日を、暦上入梅といいます。立春から数えて135日目、太陽黄度80度、以後30日間を梅雨といいます。
  • 半夏生…夏至から11日目頃を初日として5日間。田植えの終わり頃の時期です。
  • 三伏…夏至の後の第3の庚の日を初伏、第4を中伏、立秋後第1の庚の日を末伏といい、極暑の期間になります。
  • 土用…7月20日頃を入りとして立秋になる前の18日間。春夏秋冬と4回の土用がありますが、普通は7月20日、あんころを食べる日のことです。
  • 二百十目…立春から数えて210日目、9月1日頃。台風シーズンと、稲の開花期が重なる為、農家の厄日とされ、300年程前から暦に記載されるようになりました。
  • 社日…春分・秋分に最も近い戊の日、春は五穀豊穣を神に祈り、秋は初穂を報謝して神を祭りました。
  • 寒の入り…1月5日頃から立春の前日まで冬の土用に当る時期を寒といいます。一年中で最も寒い、その初日の事、寒についた餅はカビないと、正月以外にもこの時期に餅をついたものです。
ちなみに
 一節気が15日、二節気で1ヶ月、3ヶ月で一季、二十四節気で1年になります。これが「季節」の語源です。また、一年を72に分け季節の変化を示しました。一候が5日間、三候で一節気、これが「気候」の語源です。

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